【好奇心をくすぐる】小学3年生 ある日の授業から 

スクリュードライバー 子育て

ある日、先生から保護者あてに【分解できる不用品募集】のプリントが配られました。ドライバーで分解できるレベルのものを数点集めたいとのこと。

担任の先生は厳しいことで有名でしたが、メリハリのある授業をしてくれる人気の先生でした。私は障がいをもつ息子の付き添いをしていたので、授業の様子を見学できました。

グループ授業

当日、数点の不用品を前にして子どもたちの目はキラキラと輝いていました。グループに分かれ、給食の時のように6人の机を合わせます。

息子のグループの机には不用品のワープロが置かれ、みんなは分解に取りかかろうとしました。しかし、一度に全員で分解しようとするのは無理です。子どもたちは順番を決めてから取りかかりました。

分解する前に「順番にしなさい」という先生からの指示はなかったと思います。先生は子どもたちを静かに見守っていました。グループの誰かが独り占めをしているのを先生が見つけたら、その時は注意したでしょう。

「順番でもめたら、楽しみにしていた授業が中止になる」と、子どもたちは過去の先生の言動から学んでいました。

初めての経験

子どもたちは、ドライバーをくるくる回してネジをはずします。この授業以前にドライバーを使ったことがある子どもは何人いたでしょう? 息子は初めてでした。

ほかの子がネジをはずしているときも、みんなで見守っていて歓声が上がりました。ワープロの中身が見えたので、楽しい授業だったのではないかな?

小学3年生、好奇心旺盛な時期だと思います。好奇心に年齢は関係ないですが、若い時に興味を持てば、好きなことに時間を長く使えます。大人がきっかけ作りをすることは大切ですね。

ちなみに、このような変わった授業をするときは校長先生の許可を得るそうです。それから、副担任の先生もいらっしゃいましたので、目は行き届いていたと思います。

おわりに

担任の先生は、「かしこい体と柔らかい頭になるように」と、体を動かす時間を体育の時間以外にもつくってくださいました。

「柔らかい体とかしこい頭」は、よく聞く言葉ですが、「かしこい体と柔らかい頭」‼ 私は先生の言葉を名言だと思って聞いていました。

たまにケイドロ(ドロケイ)やサッカーを伸び伸びと楽しみました。クラスのみんなが普段の勉強をがんばっているからこそ計画してもらえる楽しい授業。

先生は、「楽しいことをしたかったら、大変なこともする必要があるのだ」と、子どもたちに常々おっしゃっていましたからね。

無邪気で明るい、息子のクラスの思い出でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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