「因果応報」(いんがおうほう)とは仏教用語です。「因果」は「原因と結果」であり、「応報」は「報いを受けること」。
この「良い行いをすれば良い結果を得、悪い行いをすれば悪い結果を得る」という実録をYouTubeで何本か観ました。
悪い行いで実際に天罰が下っている実例を知ると、もはや「信じるとか信じないとかではなく、実在する現象」だと思わざるを得ません。
大人になってから後悔したくなければ、幼少時にしっかりと教訓を身に付けた方が良いですね。
因果応報の童話や昔ばなし
教訓話はいけないの?
今の世の中は、教訓めいた話を良しとしない風潮があるようです。なぜですかね? 子どもたちに夢を与えたい気持ちは充分にわかりますが、重く暗い話の何がいけないのですかね? 面白おかしければそれで良いのでしょうか?
私が残念な気持ちになったのは、ある有名な童話賞のサイトで、「小川未明のような童話を歓迎しない。」というような文を見たときです。
童話賞にも色がありますから思うのは自由ですが、例えとして出すのは作者と作品を否定しているようで悲しくなりました。
調べたところ、「未明さんは、古い児童文学として否定されるという、苦渋の晩年も送った。」と書かれていました。たぶん、未明さんの才能に嫉妬した人が否定していたのでしょう。人間とは怖い生き物ですね。
それぞれの童話賞は?
グリム童話賞のサイトには、「誰もが楽しんで読める童話を。」とあります。グリム童話は、昔ばなしをグリム兄弟が集めたもので残酷な話が多いので、他の賞とは一線を画し、「因果応報話可。」にしては? と私は提案したいと思います。
アンデルセンメルヘン大賞のサイトには、会社の理念として、お客様と「夢と希望を分かち合いたい。」とありました。アンデルセンの「人魚姫」や「マッチ売りの少女」の結末は、悲しいけれど美しい魂の話ですね。悲しい話も良いですよね。
小川未明文学賞は、「小川未明の文学精神である『人間愛と正義感』を継承しながら、新しい時代にふさわしい創作児童文学を。」とのことです。小川未明さんは、「日本のアンデルセン」と言われています。「赤いろうそくと人魚」など、深く記憶に残る話を書いてくださっています。ファンは多いでしょう。
せめて有名な話くらいは知ろう
古今東西、戒(いまし)めになる童話や昔ばなしはたくさんあります。幼少期から色々たくさん読んだほうが良いですね。「因果応報」「勧善懲悪」の教えは大切です。
有名なところでは、「花咲じいさん」「舌切り雀」「猿蟹合戦」
「こぶとりじいさん」「シンデレラ」「ピノキオ」
「蜘蛛の糸」「鶴の恩返し」「猫の事務所」
「クリスマスキャロル」「罪と罰」。
ディズニーに加えられた童話
ほぼハッピーエンドのディズニーの話。息子がディズニープリンセスが大好きなので、希望のある結末を否定はしません。
ただ、「ディズニー作品は、原作も読んだら良いよね。」とは思っています。
・シンデレラ(グリム童話)
・白雪姫(グリム童話)
・美女と野獣(グリム童話)
・塔の上のラプンツェル(ラプンツェル グリム童話)
・リトル・マーメイド(人魚姫 アンデルセン童話)
・アナと雪の女王 (雪の女王 アンデルセン童話)
・アラジン(アラジンと魔法のランプ アラビアン・ナイト)
*各童話は、何度も再編されています。原作といわれているものは他にもあります。
主人公と悪役
児童小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」が人気で、アニメ・映画になっています。因果応報や理不尽を教えてくれる話です。いつの時代も子どもたちは、ちょっぴり怖いものを求めて人生を学ぶのかもしれません。銭天堂の「紅子さん」と、たたりめ堂の「よどみ」のキャラの対比がおもしろいですね。
まんが「ちいかわ」が大人気なのも、かわいいだけでは済まない話だから大勢の人が興味を持ったのでしょう。温和な「ちいかわ族」と、粗暴な「でかつよ族」がいる世界は、地球の自然界のような弱肉強食の世界に見えます。絵は癒し系なのに、話はダークファンタジーというところが魅力です。
ディズニーの悪役キャラは、「ヴィラン」と呼ばれて話題になっていますね。根っからの悪もいれば、同情すべき悪もいます。マレフィセントのように、好きな人に裏切られ心が冷徹になってしまったヴィランもいます。人が人を悪に変えてしまったのです。
「鬼滅の刃」もそうでしたね。人が人を鬼に変えていました。残酷な描写が多いのですが、愛情やユーモアもたっぷりと描かれているので後味は悪くないですね。「かまぼこ隊と柱たち」と、「鬼舞辻無惨と鬼たち」の戦い。つい感情移入してしまう鬼もたくさんいました。
おわりに
「雨月物語」や「今昔物語集」を今の子どもたちは読みますかね? なかなか読む時間がとれないでしょうか?
「因果応報」「自業自得」(じごうじとく)は、「どのような行いも自分に返ってくる。」という意味。
因果応報の話は教訓話だと言い嫌う人もいるでしょうが、読んで損はないと思います。
また、「勧善懲悪」(かんぜんちょうあく)は、「善人は最後には栄え、悪人は最後には滅びる結末。」という教えです。
想像力を働かせれば、悪いことなんてできないはずなのです。自分も含め、人間は自分本位になりがちなので、自戒のためにも本を読みましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。