法務省の人権擁護機関は、12月4日~12月10日までを人権週間と定めています。
小学校では、クラスメイト全員の良いところを各自が紙に書いて、それをみんなの前で発表するという授業が行われています。
この記事では、息子の付き添いで、この授業を体験し考えたことを書いています。
一人ひとりの良いところ
小学4年生のある日の授業で、先生が小さく切った紙を子どもたちに配りました。
クラスの人数から本人1枚を抜いた枚数です。
先生は、
「クラスメイトの良いところやクラスメイトがどんな人か紙に書きましょう」
とおっしゃいました。
私は、息子の代わりにクラスのみんなの良いところを水色の色鉛筆で紙に書いていきました。
私が書きあげた紙を息子に渡し、息子が水色の文字の上を鉛筆でなぞります。
みんなが一生懸命に書いた紙は先生の元に集められました。
先生が集計します。
いよいよ発表です。
私の息子をクラスメイトはどう思っているのか、みんなの目にどう映っているのかがわかる瞬間でした。
息子について「ブランコが好き」「絵が上手」「頑張り屋」と先生が読み上げました。
息子のことをクラスメイトが「頑張っている」と思ってくれていることが、とても嬉しかったです。
新しい発見もあった
ある女の子についての発表で思ったことがあります。
その女の子はおとなしい、しぐさや話しかたが女の子らしい子でした。
先生が読みます。
「真面目だけれど考えていることが面白い人」「男子に人気がある」。
男子に人気があること、私は気づかなかったです。
たしかに茶目っ気がありました。
女の子と話したことがある子はユーモアのある魅力に気づいていたのですね。
みんなにその魅力が伝わりました。
目立つリーダータイプの女の子ではありません。
ひそかに人気者だったのです。
女の子は恥ずかしそうにしていましたが嬉しかったと思います。
小学4年生にもなると冷静に客観的に人を見られるのだと感心しました。
人それぞれの魅力
全員の良いところの発表が終わりました。
自分で予想していたこと、予想していなかったこと、いろいろ気づかせてもらえた授業だったと思います。
普段の生活の中で、クラスメイトの良いところを直接言葉で伝え合うことは少ないでしょうし、みんな嬉しそうでした。
人の良いところを見つけるということは、個性を尊重するきっかけになります。
印象に残った授業でした。
おわりに
人権を子どもたちに分かりやすく教える授業でした。
指導要綱に入っているのか、担任の先生の工夫なのか、たぶん全国で実施されているのではないかと思っています。
今は成人しているクラスメイト。
あの時の授業が心の支えになっているでしょうか。
誇りになって心の中に残っているでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。