【百年の孤独】G・ガルシア=マルケス(鼓直訳)に挑戦しているlog

本「百年の孤独」アイキャッチ画像 趣味

「百年の孤独」初の文庫本発売が話題になり、良書なら読んでみようと思い立ちました。

夫に聞いてみたところ単行本を持っているとのことで貸してくれました。

全面改訳(発行1999.8.25)。

夫所有は(2002.3.15 12刷)。

(本作品発表は1967年で、日本では1972年5月新潮社より刊行。)

完読するまでの記録です。令和6年7月17日から令和6年9月6日までかかりました。

Xに書かれていたこと

Xで、「登場人物を覚えにくいが、家系図が付いていたのでよかった」という投稿を目にしました。

家系図が付いていないころの本を買った人は、「家系図を自分で作成した」と書いていました。

夫に聞いたところ、「名前が同じ人物が出てくるのでわかりにくいのかもしれない」というようなことを言いました。

家族(一族)の話みたいですし、外国では身内に同じ名前を付けることはよくあることですのでね。

「百年の孤独」登場人物を理解しながら読み進めるべきですが、あまりにもページが進まないと戦意喪失しそうです。

「百年の孤独」の感想

1日目から5日目まで

初日、30ページ読みました。今のところは読みやすいです。この先まだまだ長いですが、どんな展開が待っているのか、どんな結末になるのか楽しみです。

2日目、50ページまで読みました。登場人物が個性豊かです。人間らしくもあり人間離れしているようでもあり。

3日目、111ページまで進みました。科学とファンタジー・正気と狂気・恋心と怨み・不穏な流れが……。二日ぶりに読んだら脇役の名前を忘れていたので読み返し探しました。たまに出てくる人物は名前と立場(肩書)のメモを取ることにしました。一気に読みたいと思います。

4日目、切りの良い152ページまで読み終わりました。一族のそれぞれに特殊な能力があるようです。また、特殊な能力がないとしても、それぞれに特徴的な名前を付けられるように感じます。たとえば、「七つの大罪」的な。

今のところ、脳内映像化がうまくいっているので登場人物の関連性はつかめています。まだ小説は三分の一だから大丈夫ですが、「どんどん複雑、難解になるよ」と夫に言われました。

5日目、切りの良い173ページまで読み終えました。話の筋の理解に問題はありません。作者が伝えたいことが身に沁みてきました。

6日目から10日目まで

6日目、186ページで眠くなりました。今日はここまででおやすみなさい。

7日目、201ページまで読みました。*ネタバレ注意:話の中心人物が変わりました。ここまで読んできて、約60年前の作品だからか女性の描かれ方がひどくて何度も辛くなりました。私の性格上、若い時に読まなくて良かったと感じます。

戦争する人間の心理はこわいですね。これは昔も今も変わらない気がして憂うつになります。戦争は始めるのは簡単。戦争は終わらせるのが難しいのです。

8日目、217ページ、切りの良いところで終わりにしました。

9日目、238ページまで読みました。人間の心理描写が上手なのでおもしろく読めていますが、男女の恋愛心理戦、特に女性は怖いですし、若者の心理など人間の心理は昔も今も変わらないとつくづく感じました。

登場人物の相関図・系譜の理解はできています。登場人物が年老いていく姿を想像したりするのですが、いとこ・姪の表記のとき少し混乱しました。ですが、これはさほど問題ありません。

いったん、この時点での登場人物のだいたいの年齢構成などをメモをとって再確認しようと思います。

10日目、268ページまで読みました。ある日、何者かにおびやかされる日常生活は予期せぬ辛さがあるでしょう。年老いていく自分を奮い立たせ守る知恵も必要でしょう。登場人物それぞれの人生に思いをはせました。

11日目から15日目まで

11日目、279ページ途中で睡魔におそわれました。

12日目、288ページ途中まで。読み始める時間が遅いから眠くなりました。もともと明るい話ではなく気軽に読めないので、一人で落ち着けるタイミング10時くらいからの読書です。

「人間」の描写が巧みでひきこまれます。人間の本質は時代が変わっても変わりませんね。

13日目、292ページ途中まで読みました。ある一族の6代にわたる物語なので、人が亡くなる描写が多いのですが、その蓄積に読むことが辛くなってきました。

夫に、「失速してるじゃん。」と言われました。夫も後半に失速したそうです。話の内容が重いので、自分を本の世界に置いてきてしまうと精神的に危ないです。

不思議な一族なので、謎解きの要素はあります。結末を知りたいので完読します。

14日目、315ページまで進みました。心理描写など巧みで物語としてはおもしろいのですが、内容が本当につらいです。

また、会社と労務者の対立や会社代表・弁護士・裁判所のずるさが描かれ、まるで現在の日本を見ているような気持ちになりました。人間とは……。

15日目、369ページまで読みました。ストを起こした労務者と家族のその後の話など興味深く読めました。政府によるウソの情報を一般人は信じてしまう。怖いことです。

ある登場人物の心情の吐露には、一種の爽快さのようなものを感じました。しかし、夫婦の不仲には双方の理由がもっともらしく存在していて、お互い様なのか、相性の問題なのか、男女の永遠の課題と思わせられました。

人が数名亡くなり、時の流れとは言うものの寂しさを感じ、それぞれの人生を思い返してみました。幸せな人生だったのか? と。

16日目から18日目まで

16日目、382ページまで読みました。いよいよ登場人物が5代目、6代目の話になってきました。

17日目、402ページまで到達しました。もはや、憂うつな話にもいくぶん慣れてきたと思ったところでまたひどい話があり、気持ちが落ち込みました。

幸いなことにその後、明るい登場人物があらわれました。しかし、家系図をときどき見ながら読み進めているために話の展開が想像でき、その結末に何とも言えない気持ちになっています。

18日目、445ページまで読みました。431ページまでの本文と、439ページまでの訳者あとがき、445ページまでの改訳新装版のための訳者あとがきのすべてを読み終えました。

女性の身としては、最後までつらい話の展開でした。しかし、小説としては面白く読めて、読後は意外と気持ちがすっきりしました。不思議な話の展開でありながら最後は謎がとけたので、作者の話の構成力に感動したのです。

42の矛盾と6つの重大な誤り

作者いわく、「出版後に、物語の中に42の矛盾と6つの重大な誤りを見つけた」そうですが、「誠実ではないだろうと思った」ということで、作者自身が訂正していません。訳者・編集者は気づいたものの作者の意志を尊重し、手を加えていないそうです。

リアルとファンタジーが混在しているので、矛盾や誤りに気づきにくく、私は気づきませんでした。しいて言うならば、登場人物の年齢や関係性なのか? と思いますが違うかもしれません。

読者は読者なりの解釈をして納得して読みますし、なにしろ一度しか読んでいないのでまだまだ理解は足りていないと思うのですが、それはそれとして今回の読書はたいへん楽しめました。

再読して42の矛盾と6つの重大な誤りを探してみるのも良いかもしれません。

記憶に残ったセリフ 

ネタバレにはならないと思いますので、ある登場人物のセリフの引用をします。登場人物から登場人物への受け売りのセリフとなります。

「文学は人をからかうために作られた最良のおもちゃである」

私が気になったセリフが奇しくも「訳者あとがき」にも紹介されているのですが、私にとっては、「作者が一番言いたかった言葉なんだな。小説家ってすごいな」と改めて感じたセリフでした。

以下は、ある登場人物のすすめです。

どの土地に住もうと、過去はすべてまやかしであること

記憶には帰路がないこと

春は呼び戻すすべのないこと

恋はいかに激しく強くとも、しょせんつかの間のものであること

などを、絶対に忘れぬように

また、こんなセリフもあります。

この世も終わりだよ。人間が一等車に乗り、書物が貨車にのせられるようになったら!

作者が気持ちを登場人物にのせていると思わせられるセリフなのです。本好きに共通する気持ちですね。

おわりに

今の時代的には、問題作と言われてもしかたないと思うような話です。だからこそ、表現の自由を謳歌している本作品を永遠に残し、読み継がれてほしいと思います。なぜなら、「人間味」がつまっている物語だからです。

訳者あとがきを読めば、ラテンアメリカの歴史に物語を重ね合わせることができます。遠い異国をモチーフにした架空の町の話ですが、私も人間なので、「人間」を、「孤独」を、理解できます。国籍関係なく人として共感できる部分があるため、世界中で多くの人に読まれたのでしょう。

物語に不穏な描写が多かったり自身が疲れていて、1週間読めなかったり間があいたときがありました。読めなかった時間は私にとっては必要な時間でした。たぶん、一気に読んだら精神が不安定になってしまっていた、と想像するからです。

人間が成熟して社会が変わることを期待しますが、一方で、「人の気持ち」の深い部分は変えようがないのかもしれないとも考えました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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